予防歯科

治療中心型から、予防中心型の時代に・・・

これまでの歯科は「すでに進んでしまった病気をどう治そうか」ということばかり取り組んできました。
今、そういった医療のあり方が反省期に入ろうとしています。

  • 何が原因で悪くなったのか
  • それを防ぐにはどうしたらいいのか
もう一度よく考えてみましょう。

治療した歯は、天然の歯よりも手入れが大変!?

みなさんは金属で詰めたり、被せたりした歯の方が丈夫だと思っていませんか?
これは間違いです。

詰め物歯の詰め物や被せ物が何度か外れた経験があると思いますが、実のところ成人では初めてむし歯になった歯よりも以前に何らかの治療が施された歯の再治療の方が圧倒的に多いのです。

統計によると修復物の平均使用年数は6.9年で、さらに外れた歯を再治療した場合、その後の修復物の平均使用年数は5.4年と短くなっています。つまり治療された歯の手入れは自然のままの歯より難しいのです。

銀歯
子供の虫歯は発見しやすい

子供に多いむし歯は、健康なエナメル質の表面や隣接面に穴が開き、色が変わってくるので、よくチェックしていれば比較的簡単に発見できます。
当院では、虫歯診断器「ダイアグノデント」で、虫歯の早期発見を行うよう努めています。

乳歯の虫歯
大人の虫歯は目につきにくい所から

大人のむし歯は昔のむし歯治療で入れた詰め物や被せ物の境目から少しずつ進んでいくため、口をあけたときに目に付きにくい部分から始まり歯の中へ中へと進んでいきます。
もしそれが神経を抜いている歯であればどんなに進行しても痛みを感じません。しかもむし歯になっても詰め物や被せ物には変化がありません。

こうした状況のために、気づいたときには、かなり深くまでむし歯が進行していることが多いのです。

歯痛

虫歯を予防するために・・・

セルフケア

むし歯や歯周病を予防する基本は毎日の正しいブラッシングです。

おくむら歯科では、簡単かつ上手に磨くポイントや、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス、歯磨き剤やうがい薬の選び方など、あなたのお口に合ったアドバイスを致します。

PMTC

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、 当院の歯科衛生士が、さまざまな器具とフッ化物入りペーストを使い、すべての歯面とその周辺の歯垢を除去する方法です。

バイオフィルム虫歯・歯周病は歯垢(プラーク)が原因の疾患ですが、歯の表面に付着し成熟したプラークは「細菌バイオフィルム」となります。
細菌バイオフィルムとは、多種多様な細菌が絡み合っていて、歯ブラシやうがい薬などではなかなか取り除けません。

そこでおくむら歯科では、3~6ヶ月に1回の「定期的なお口のエステ(PMTC)」をお勧めしています。バイオフィルムをはがし取る手段として、最も能率的・効果的な方法がPMTCです。

PMTCで歯の表面がツルツルになると・・・
  • 汚れが付きにくくなり、むし歯や歯周病の予防につながる
  • ステインが付きにくく、美しく白い歯を保つことができる。
  • 汚れやステインをブラッシングで取り除きやすくする
  • 歯肉の腫れや痛みを抑え、歯の延命効果を期待できる
PMTCの流れ
  • ハイドロキシアパタイトPMTCペーストを塗布
    歯の表面には、目に見えないほどの細かなキズが付いています。プラークをつきにくくするには表面をツルツルにすること。削るのではなく、歯と同じ成分であるナノ粒子の「アパタイト」でキズを埋めて滑らかにするため、歯に負担をかけません。
  • 4つのPMTC専用ブラシでクリーニング
    ブラッシングでは落ちないバイオフィルム(細菌の巣)まで、しっかり取り除きます。
  • フッ化物の塗布
    歯の表面がクリーニングされてフッ化物を取り込みやすい状態なので、フッ化物を塗布して歯をより強くします。
歯ブラシではなかなか取り除けない細菌バイオフィルムを取り除くため、歯科医院での定期的な健診を受けることがとても重要です。
お口の中のお掃除ですので、痛くありません。エステでご自身を磨き上げる気分でお気軽にご予約ください。
「定期検診の大切さ」へ(PDF)